夫の地元の花火大会に行ってきた。
以前から夫と夫のパパママはこの花火大会への想い並々ならず、しかも花火はなんと夫の実家のベランダ真正面に上がると聞いては妻も黙ってはいられない。
ただ、残念なのは毎年開催が平日なので、去年は夫の仕事が忙しすぎて見に行けなかった。
というわけで、今年こそはと妻は有休、夫は一週間前からの根回しが見事功を奏して半休を取ることに成功。夫婦初の花火大会に向けて、張り切って浴衣まで引っ張り出したのだった。わーい浴衣でお出かけだ。
夫の浴衣は、去年かじばばが孫娘がようやく片付いた喜びのあまり、“片付き先”の夫のために縫ってくれたものだ。ちなみに実の孫のかじ太郎には一枚も縫っていないのだからかじばばの孫娘婿への愛情たるや。もちろん、妻の浴衣も10年以上前にやはりかじばばが縫ってくれたもの。妻はこの今時感のまるでないトラディショナルな藍色の浴衣がとても好きなのだった。かじばばは何かとすごいばーさんなのだ。かじばば、かじ太郎にも浴衣を。そしてあわよくば私にもあと1,2着。
浴衣デートだーと浮かれたものの、妻は帯をお文庫にしか結べないので夫が浴衣を着るにあたって「しまった!妻貝の口結び方しらない!」と焦ったんだけど、そこはかじばば。実にもう心得たもので、夫の帯は黒の兵児帯を用意してくれていたのだった。ナイス。かじばば超ナイス。
兵児帯は女子供のかわいいイメージしかなかったんだけど、男物の渋い浴衣に黒の帯を合わせると、これが実に違和感なくかっこよいのだった。す、すごいよかじばば!ありがとう!
ちなみにかじわらは年も考えずあつかましく文庫を結ってでかけた。これしかできないんだからしょうがないだろ!
そして妻と夫は夕方の買出しで賑わう地元の商店街を場違いに浴衣でねり歩き、通りすがりのおばちゃんに「お似合いだねーぇ!」と機嫌よく声をかけられて、すっかり気を良くして意気揚々と赤い電車に乗って三浦海岸を目指したのだった。
心配していた天気はよっこらせと持ち直して、多少雲が重くてハラハラしたけど花火はめでたく決行。
それを夫と夫のパパママと4人でベランダに並んで眺めるというシアワセ。ほんとうに降ってきそうなほどの距離で妻大興奮。水面で上がる仕掛け花火を妻は初めて見た。
こんなに近くて、こんなに空いてて(当たり前だ)、しかも対岸の千葉の花火も遠ぉーくに見えて、なんという贅沢な花火大会だろうとすっかりご満悦だったら、なんと花火大会が終わった直後に雲が切れてほぼ満月(ギリ満月ではない)の月が顔を出して、ちょっとだけお月見のおまけまで付いたのだった。
夫と一緒に浴衣でお出かけして、パパママと一緒にご飯を食べて、花火を見て、大満足の妻と夫は「明日休みだったらなあ~~~(T□T)」と泣き言を言いながら、いつになく遅くまで混んでいる赤い電車に乗ってとぼとぼと愛しの我が家(賃貸)に帰って行ったのだった。
三浦の花火大会は資金難で今年限りといううわさもあるらしい。来年以降も続いてくれますように。